2023年7月28日金曜日

 

「子どもをやるのもラクではない」

     &

        8月のお知らせ

 

連日の猛暑に体も心もボーッとしてしまうこの頃です。

いかがおすごしでしょうか?

コロナが5類感染症に移行したことで、この夏は帰省、旅行に出かけるご家族は多いことでしょう。熱中症に気をつけていい夏を過ごされますように...

長い夏休み、子どもの日々の過ごしかたに頭を悩ませる親御さんも多いことでしょう。

 

「『今どき親をやるのは苦労というが、

子どもをやるのもラクではない』

人のつながりと笑いのある暮らしがあれば、

子どもはどんどん、自分で育つ

最近目についたある書籍広告の引用文です。

著者は小澤牧子さん、ネットで調べると筋金の入った方で、はるか昔ご夫様(?)を拝顔したご縁があったことがわかりました。 

「子どもをやるのもラクではない」は、心に響き、突き刺さります。 

ある調査によると小学校5,6年生の71.6%が、何らかの不安や悩みを抱えており、その内訳は、勉強や進路、性格や癖、顔や体型、友達、学校生活、いじめだといいます(内閣府、2015

子ども社会を取り巻く心理社会的ストレス因は大きいといえるでしょう。

このような中で、子どもたちは、人間関係において仲間から外されないように気を使い、お互いの本当の気持ちを探りながら生活しており、時には自分らしさよりも期待されるキャラを演じて疲れてしまうこともあるようです。

これは30年以上前、私が高校生たちのレポートから感じたことでもあります。いじめ、不登校問題が増え続けている現在ははるかにそれ以上であると思っています。 

学校から帰宅後、すぐにゲーム機を手にする子どものなかには、「学校を忘れたい、気持ちを切り替えるために必要」との思いがあると聞きました。

となると、今話題となっているインターネットやゲームに傾倒する動機や背景を推察してやりたいと思うのです。 

インターネットやゲームについていえば

   友達や知り合いなど現在の人間関係、つまりコミュニケーションを維持するため 

  ストレス解消や現実から逃げるため  に大別され利用されるそうです。 

そっと「いいね」がつくことで交流が始まり居場所のような安心感がもたらされることもあるようです。

オンラインゲームの空間は、「放課後の公園」のような意味があるともいわれます。 

私たち大人は、「インターネット上のつながりは現実の居場所ではない」と否定的なまなざしを向けてしまいがちですが、先ずはその世界に共感し、肯定的なまなざしを向けながら、子どもが求めていることや背景に思いをめぐらす必要がありそうです。

単に時間を制限すればいいということではなく、現実の居場所を広げてやりたいと思うのです。

 

*京都大学国際高等教育院で、カードゲームが人気講座に

京都大学の新入生対象に、全学部共通の教養教育を担い、自由度の高いユニークな講座の多い中、カードゲームブリッジを学んで、論理的思考を身につける講座が人気とか。判断力、集中力が養われると新聞に紹介されました。

そういえば名古屋大学ではだいぶ前からボードゲームを取り入れた授業が人気で、担当教授は「楽しみながら思考力、コミュニケーション力がトレーニングされる」、「ボードゲーム体験は早いほうがいい」と語っておられます。

最近聞いた話では、タイのバンコクにあるインターナショナル幼稚園では、「ボードゲームで遊ぶ日」が授業の一環としてあるとか。 

私がボードゲームの持つ魅力に気づいたのは10年ほど前のこと。

ゲームそのものの面白さだけでなく、人と対等に遊ぶという爽快感や「勝った」という達成感、人とのつながり、自分の番が保証される安心感などなど、それに理解力、判断力、集中力が養われるというおまけつき!

もっと多くの子ども、親御さんたちが魅力に気づいてくれればと思います。 

私自身についていえば、臨床心理士という仕事柄でしょうか、ゲームそのものも楽しいのですが、ゲームをとおして子どもたちとかかわり、表情、言動などその子自身のありのままの姿と変化を感じるのがとても楽しいのです。

勿論スタッフも同様の気持ちで楽しみながらやっています。 

夏休み、家族、親戚、友達などとの安心できるつながりを感じる機会が多くありますように。人とのつながりと笑いのある暮らしでエネルギーをチャージしましょう。そして笑顔で9月を迎えましょう。 

 

 *8月のおしらせ* 

夏の行事と重なりますので、スケジュール変更にご注意ください。

 

*〈ぷらっと〉8月5日(土)11:00~15:00 

ひらつか西海岸デポー *生活クラブ非会員でも参加自由

無料、予約不要

ちょこっとお菓子がもらえるかも。
子ども同士、親子が一休みできる居場所にしたいと思っています。

 

*〈みんな集まれ!ドイツのボードゲーム大会〉
  ~家族・友達・みんなで楽しもう!~    

8月20日(日) 13:30~15:30

 崇善公民館 ホール
  崇善・花水公民館との共催です。
  40種類以上のゲームが待ってます。
  気に入るゲームがきっと見つかる!

 出入り自由 参加費無料

  *臨床心理士(河西恵子先生)による子育て相談お受けしま     す。無料

   お申し込みは 崇善公民館31-1920まで

    

*第3日曜開催のワークショップ〈ふれあい〉はお休み

*第4水曜開催の〈ボードゲームで遊ぼう〉はお休み 

  

*心の子育て相談お受けします。

担当:臨床心理士
 期間:5月~9月 
 場所:崇善公民館および平塚市民活動センター    
 内容:赤ちゃんから思春期まで、お子様の発達成長、言動、癖、親子きょうだい関係などについて*場合によっては他機関をご紹介することがあります。
費用:無料 3回目から有料 
お申し込み:HPお問い合わせからお申し込みください。
   3日以内に返信いたしますが、通信機関の不都合が生じることがあり
   ますので、必ずお電話番号をお知らせください。
 その他:1回45分 お電話による相談もお受けします。
     相談の間スタッフがお子様のお相手をすることがあります。
     ご希望の方はあらかじめお知らせください。
     プライバシーは守られます。(緊急を除きます)

 *ブログについてのご質問などありましたらお気軽にお問い合わせください。

*感染状況などにより、予定変更することがあります。その際はブログでお知らせします。

*ボードゲームの貸し出し、返却も受け付けます。 
   1ゲーム300円(1か月間)
   始めてご利用の方はお問い合わせください。