2018年11月3日土曜日

秋の空から想うこと&ゲームのすゝめ&11月のお知らせ

 抜けるように高く澄んだ青空にイワシ雲(別名ウロコ雲)広がる季節になりました。

スクールカウンセラーをしていた頃、

「朝、見上げた空が気持ちいいと気分よく登校できる」

と生徒の何気ないつぶやきを聞きました。
いつしか空を見上げることが多くなった私です。
広大な宇宙の広がりとちっぽけな自分、しかし確かにいる自分を感じるひとときです。

こんな空を見ていると、心がゆるんで深遠な気分が広がるような気がします。

ところで幼少期の子どもはときに哲学的であるといわれます。
お子さんからちょっと不思議な深い質問を受けたことはありませんか?

「地球に1番初めに生まれた子どもは誰が面倒見てくれたの?」
「僕はどうして生まれたの?」
「みんながいなくなって私がひとりぼっちになったらどうしたらいい?」
など、子どもらしい、子どもならではの問いといえるでしょう。
理由もなく親に甘えてくるとき、深い想いにちょっと心細くなっているのかもしれません。
日が短くなってちょっぴり肌寒さやさみしさを感じる秋、ふれあうぬくもりを大切にしたいですね。

 先ごろ、29年度の小中学生の不登校生徒が過去最多だったと公表されました。
子どもをとり巻く生活環境の大きな変化、とりわけコンピューターゲームやスマホの普及が、脳や心の成長に及ぼす影響が心配されます。
漠然とした不安が広がっているように感じます。
健やかな育ちには、幼少期から自己肯定感を育む取り組みがとても重要で、今、子どもたちに必要なのは、親子仲間から自分が大切にされる体験、安心して心がふれあうリアルなコミュニケーション体験といわれます。

 先日、カードゲームやボードゲームにお詳しい先生の研修があり、高名な心理学者アルフレッド・アドラーの説が紹介されました。

「自分は人から助けてもらえる存在」、「自分は人の役に立てる存在」、
「自分はここにいてもよい存在」と、

この三つを感じているとき人間は幸せであるというものです。
自己肯定感に近いといえるでしょう。
子どもには、これらが満たされる場が重要、カードゲーム・ボードゲームで遊ぶ場はこれらを満たす場として有用であると語られました。

名古屋大学有田隆也教授は、「楽しみながら思考力、コミュニケーション力がトレーニングできる」、「ボードゲーム体験は早ければ早いほどいい」と述べ、東京大学藤本徹先生は、「複数人で遊ぶので会話するなど相互作用があり、人の成長につながることがわかっている」と述べておられます。

親と子の寺子屋ふれあい自遊塾は、カードゲーム・ボードゲームを活用したワークショップを開催しています。
経験を重ねた臨床心理士グループが企画構成するプログラムは、自己肯定感を高めコミュニケーション能力を育むよう工夫されています。
見えないからこそ大事にしたい、心の根っこをゆっくり育てましょう。

◎さて11月のお知らせです◎

【ぷらっと】11月3日(土)ひらつか西海岸デポーカフェ11:30~15:30      
                  
【こゆるぎ】11月18日(日) 崇善公民館和室 10:30~12:00

【ふれあい】11月18日(日) 崇善公民館和室 13:30~15:00

11月10日(土)、11日(日)青少年会館浅間祭に参加します。
  和室でお待ちしていますね。
ドイツのカードゲーム・ボードゲームでいっぱい遊びましょう。
運と記憶力なら親に負けない!
参加費子ども一人100円
オリジナル論語カードに心の気づき表情シールをプレゼント。

《予告》
12月9日(日)八幡神社で開催予定です。詳しくは後ほどお知らせしますね。
未来経験プロジェクトと共催です。

《ゲームの貸し出しご案内》
ご家族やお友達と遊んでいただくために、ゲームを貸し出しています。
詳しくはお問い合わせください。

《個別相談・対応》
全ての子どもが発達という課題を抱えて日々成長しています。トラブルを起こしながら問題解決するところに成長があるといえますね。ですから子育てに迷いと悩みがあって当たり前。ホームドクターと同じように、気軽に相談できるホームカウンセラーがいてもいいのではと思っています。お気軽にお問い合わせください。