2020年5月20日水曜日


こころの相談ご案内 
 
       想いのままに、感じるままに        

コロナ禍により、大きな影響を受けられた皆さまに心よりのお見舞いと、不安を感じながらもお仕事に励んでおられる皆さまに深く感謝申し上げます。

先の見えない不安、親の仕事の変化や長引く休校・休園で、親子それぞれの疲れがたまってきています。ご自分のストレスに加え、子どもの様子に気づかう親ごさんたちの負担の大きさはお察しするにあまりあります。

このブログを読んでくださっているあなたの体と心の調子はいかがですか?
  例えば、体調の不調、イライラしてやる気が起きない、自分を責める、怒りっぽくなったなどなど。

最近子どものストレス反応や心のケアについて新聞などで取り上げられることが多くなりました。

見出しにいわく、    ・「親子でストレス発散を」
・「子どもの不安に寄り添って」
・「低学年の子に伝えるスマフォの使い方」
・「コロナごっこ 心の不安映す」
・「コロナ 子どもも知りたい」

ニュースや大人の話から子どもなりに不安を募らせている様子が表面化してきたのでしょう。子どもは不安の現れ方がさまざまでささいな変化にも気を付けてやりたいものです。


 《親と子の寺子屋ふれあい自遊塾》は、今できることとして手持ちのテーブルゲーム無料貸し出しを始めましたが、それもできなくなり途方にくれていました。
模索の中でこの度、臨床心理士による『コロナ危機対応 こころの健康相談』を下記の通り実施することとなりましたのでご案内いたします。
こころの健康相談ご案内

 


                                 
無料

 

  期間】:5月24日(日)~30日(土)
  相談方法】:メール or電話
   *メール:HPお問い合わせからメールでご連絡ください。
メール相談、電話相談予約お受けします。
一両日中に返信がない場合再度ご連絡お願いいたします。
通信機器の不具合を考慮しお電話番号をご記載ください。
  【電話案内チラシやリーフレット記載の電話でお受けします。
申し訳ありませんがブログでの電話番号公開は控えさせていただきます。            :
*多くのご相談をうけるために、相談時間は30分以内とさせていただきます。
フリーダイアルではありませんので通話料はご負担いただきます。
時間】:メールは随時
電話は午前10~12時 および 午後19~21時
                        
不安な気持ちの対処法や子どもたちへの対応など、できるだけ落ち着いた日常を過ごす手立てをご一緒に考えたいと思います。
話すだけでも気持ちが楽になるってありますね。お気軽にご利用ください。

誰にとっても初めての危機です。自分の気持ちを大事に、協力し合って対処してまいりましょう。相談者の情報は守られます。
                  
【相談内容の例】 
・ 頭痛・腹痛・食欲がない・寝つきが悪いといった体調不良、
怒りっぽくなった、しがみついてくる、情緒不安定といった心の不調、
・手洗いがひんぱんになり家族にも強要する、公園の遊具で遊びたがらない、家族がコロナになったらと心配する、妙に聞き分けがよくなった、生活習慣の乱れ、勉強への取り組みといった行動面の問題
・子どもにどのように声かけたらいいのかわからない,家族をうっとうしく感じるなどご自分のこと

コロナウイルス感染の検査や支援制度などにつきましては、
自治体窓口などにお問い合わせください。
*この事業は、かながわ生き活き市民基金「新型コロナ対応 緊急応援助成」を受けています。
 


*想いのままに、感じるままに*
・ 散歩に出ると、友達と距離を取って走る中学生、親子で走る小学生に出会います。普段の私なら「走っている人がいる」だけだったでしょうが、今は「身体を動かしたく
なってくるよね」と心の中でつぶやき、共に危機に立ち向かっている仲間意識、連帯
感のような親しみを感じます。そう感じる私の中には、コロナ禍への不安と恐怖、閉塞
感など想像以上に負の感情が渦巻いているのでしょうね。

・巣ごもりが始まって、苦手な庭の草取りに精出した時期がありました。
地下にどんどん伸びるドクダミの根っこにコロナウイルスが重なります。ドクダミを掘り起こし地中から根っこをズルズル引きずり出す快感は格別でした。つれづれなるままにいろんなことが浮かんで消えて…案外草取りいいかも…新たな発見です。
外からの刺激が少ないせいか自分の中に広がってくる世界はちょっと楽しいです。

・ネットで雑誌、週刊誌を読む機会が増えました。
著名な方々が、今どのように過ごしているのか覗き見られます。それぞれの立場はあるにしても、コロナへの不安、恐怖は平等といえるでしょう。率直なご自分の心情を吐露しておられます。経験から紡ぎだされ自分も読者も励まし合おうとする言葉は、心に響いてきます。

ふたつご紹介しますね。
 作家五木寛之氏 戦時中の体験から「悲しいときには悲しい歌を」…「上を向いて歩こう」は単なる前向きな歌ではない、「涙がこぼれないように」と続いている。

 

自分に偽って無理に明るく元気にしなくていいのですよね。
   カウンセリングの姿勢につながります。悲しい、むかつく、怒りの感情をしっかり受けとめると、やがて、思いがけないときにトンネルの先の明るさに気づくことがあります。自分の中にある回復力、治癒力が芽を出してくれます。
  
 精神科医大野裕氏 「小さな喜びのシャワーをいっぱい浴びる」 
ある看護師さんの言葉を引用
のは
 


リッと乾いた洗濯したてのシーツの気持ちいい感触、久しぶりに挨拶した人の笑顔、
さわやかな風、洗髪しながらの頭皮マッサージ、ちょっと手間をかけた料理、思いきり手抜きした食事…自分の感覚に眼を向けるチャンスです。イキイキする自分に気づくと心が元気になります。    「今日嬉しかったことは?」と家族で話し合うのもいいですね。


哲学者河野哲也氏 著書『人は語り続けるとき、考えていない』対話と思考の哲学
題名に惹かれ読み始めました。難しい内容で途中すっ飛ばし、、私なりに納得、勝手に消化しました。
「驚く」ことの重要さや身体のリズムや呼吸は心と深くつながっていると述べておられます。

 

休校で学習の遅れが気になっていませんか?
驚きの気持ちがもとになって子どもの興味関心が生じる。驚きこそが重要といいます。ある精神科医が「子どもの治療のコツは対等の立場で、驚きをもって付き合うこと」と述べ、また高名な心理学者は「ものがあふれる今、心を揺さぶられる工夫が必要」と述べておられます。子どもの驚き体験をできるだけ多くしてやりたいですね。自粛生活の中、親子ともに心揺さぶられる体験を。ちょっとしたことがヒントになって、驚きの体験につながることがあります。エピソード教えてください。一緒に考え子どもの興味関心を高めましょう。



ブログをお読みいただきましてありがとうございます。
先月も紹介しましたが、専門家による心のケア情報インターネット配信をご紹介します。是非ご覧ください。
『子どものこころのサポート動画123
『子どもにかかわるすべての方へ
~感染症対策下における子どもの安心・安全を高めるために~』
 ・『レジりん通信』  *プリント配布した学校があるようです。
 ・心のサポート授業―熊本地震アニバーサリー反応版   
*呼吸法などが動画で紹介されています。