2023年2月27日月曜日

 

心の成長回復には「遊び」がおすすめ

     &

        3月のお知らせ

 

紅白、梅の花が春を告げるこの頃です。

15年ほど前、一本で、紅と白、絞りと咲き分ける梅の木と出会いました。「思いのまま」という種類であることを教えてくださったのは先輩カウンセラー。ご自宅でカウンセリングハウスを運営、そのお庭に咲いていたのです。仲間に入れていただいた私は、来談者に「なかなか思いのままにいるのは難しいけれど、ここでは思いのままを語っていただけたら」との気持ちでお話を聴かせていただいています。ときには「思いのまま」に咲き分ける梅を一緒に眺めることも。 

さて、今あなたは何をどのように感じながら、思いながらお過ごしでしょうか? 

*「○○ちゃんがぶった…」  *了解を得てご紹介します。

 保育園から帰宅すると毎日「○○ちゃんがぶってきた」とママに訴えるAちゃん、突然手を出してくる○○ちゃんが気になって怖くもあるのでしょう。安心の気持ちが脅かされるのかもしれません。

「『やめて』って言ってみたら」とママ。

それでも○○ちゃんについての話題が増えていきます。

やがてAちゃんはママを○○ちゃんに見立てたり、自分が○○ちゃんになったりと役割を交互にしたごっこ遊びをくり返すようになります。

保育士の「Aちゃん、『やめて』と言っているし、時にはやり返すこともありますよ」との説明にママは少しホッとします。

1か月くらいたったころには、たまに名前が出る程度になったということです。

 

集団の中で嫌な思いをしたりトラブルが生じるのは避けられないこと、

そのような場面にいる子どもに大人がどのように見守り対応してやるかが大切なのでしょう。

子どもの問題解決能力に焦点を当ててこの場合のポイントを整理してみましょう。 

親がAちゃんの訴えをしっかり受けとめたこと。

そもそも訴える力、つまり表現力あるAちゃんです。訴えを受けとめてもらったことで自分は大事にされているという安心を得ることができました。集団では損なわれていたであろう安心が回復されたといえますね。

一方心配するママが、関心持って聞いてくれることで、その関心に応えるべく○○ちゃんの話題を提供し続けた可能性もなくはないのです。親がしっかり自分に向き合ってくれる時間はAちゃんにとって親子の密な心地よいひとときでもあるのですから。 

  そこでママは事実について詳細を聞く(詮索ですね)のをやめ、

「そうだったの、痛かった?びっくりした?」とその気持ちを思いやることに比重をかけた言葉かけをするようにしました。

自分の中に起きている感情、気持ちに名前を付けてもらうことは、自分を理解し、表現力を高めていきます。これから成長する子どもにとってこれはとっても大切なこと。成長支援はここにありという感じです。

例えばイライラをそのまま相手にぶつけると暴力になりますが、「怒っているんだ」「~してほしい」と言葉で表現できるようになると暴力、駄々こねといった行動にならなくてすむのです。

○○ちゃんについてもいえるでしょう。「一緒に遊ぼう」「それ貸してくれる?」と言えれば、手を出さずに済むのではと思うのです。 

  自分とママを役割交代させながらの「○○ちゃんごっこ遊び」

見事なロールプレイであり、シミュレーションといえるでしょう。問題解決へと向かう力が発揮される遊びですね。

遊びが痛みや傷つきからの回復を助けるのはよく知られています。

水や粘土、人形遊びといった子どもが主体的に遊ぶ中にも回復力は育まれていきます。Aちゃんが繰り返し求める主体的な遊びにママが付き合ったことは、極めて重要なことだったと思います。

 

以上ざっくりと思いつくままに個人的見解を書いてみました。

幼児から小学生、時には思春期の方には、遊びをとおしたカウンセリング、いわゆるプレイセラピーを実施することが多いです。

ちなみに、遊びは重要、遊びは命そのものといわれるようになったのは、70年前からだとされています。(「こぶのない駱駝」きたやまおさむ著)

 

ボードゲームで遊び、「やったあ!」と叫ぶ声、負けたけれど「もう一回やる!」と挑戦するイキイキした姿に、子どもの育つ力を感じます。一緒に遊んで楽しいです。 

 

 *3月のおしらせ*  

 

*〈ぷらっと〉3月4日(土)11:00~15:00  

ひらつか西海岸デポー店頭 雨天の場合2階で開催

無料、予約不要

 

生活クラブエッコロ講座としてボードゲームを楽しんでいます。

コロナ以前は、店内カフェで開催していましたが、感染予防のため中止、現在は店頭のテントで開催。

気軽に立ち寄り、サイコロ振ってくれるご家族が増えました。

お子さんが夢中になって遊ぶため、「お肉が温まってしまう!」と親御さん。お孫さんの面倒を見る機会の多い年配の方が、「ゲーム機ばかりでなく、こうやって遊ぶのいいわねえ」と若い親御さんに話しかける姿も。親子、近隣の子どもたちがワイワイ立ち寄ってつかの間の居場所になるといいなあと思っています。

  臨床心理士と子育てなどについて

    ちょこっと語り合いをしてみませんか?

 

*〈ふれあい〉3月19日(日) 10:00~11:30

  崇善公民館ホール

  参加費1家族500円

  「助けっこ」プログラムを実施予定、期待と不安の新年度を前に安心の気持ちを大きくしましょう。

  参加ご希望の方はご予約下さい。2月参加された方は不要です。

  

 

*新規事業始まりました!!

〈ボードゲームで遊ぼう〉 3月22日(水)  無料、予約不要

  崇善公民館 第1会議室 15:30~16:30 

放課後、親子、子ども同士 ボードゲームで遊びましょう。

遊び場が少なくなっている今、公民館事業として提供いたします。 

  

*感染状況により、予定変更することがあります。

その際はブログでお知らせします。

ボードゲームの貸し出し、返却も受け付けます。

  1ゲーム300円(1か月間)

  始めてご利用の方はお問い合わせください。

貸し出しゲームは図書館と同様の感染予防対策をしています。 

 

長引くコロナ禍、新たな事業案をスタッフで模索、検討中です。

ブログでお知らせいたしますので、ときどき見てくださいね。

 

 

2023年2月1日水曜日

     なわとび飛べた!  
          &  
         2月のお知らせ

春を告げてくれる草花もめげてしまいような寒さが続きますが、
日脚が少しずつ伸びて冬の終わりを感じます。
新型コロナとインフルエンザの同時流行で、クラスの半数がお休みといった話も聞きますが、お元気でしょうか?

ある保育園年長クラスでは、子どもたちが毎日大なわとびに励んでいます。
一方を木に結んだなわを保育士が「ゆうびんやさん~~」と歌いながら回し、
子どもが一人ずつ飛びます。

「一人なわとびよりもこのほうが飛びやすいみたい、毎日やっているとだんだん飛べる回数が増えていくんです。100回続く子も」といいます。

子どもにとって保育士がしっかり自分を見て、自分のリズムに合わせて歌い、なわを回してくれる、自分と保育士のリズムがあっているという一体感はとっても心地よいのでしょうね。

それは「もっと長く飛べるようになりたい」という意欲となって、やがて自分で自分を調整できる一人なわとびにつながっていくことでしょう。

ところで次の週には、保育士ではなく子どもが回していました。ちょっと得意そうです。

驚いたのは、なわに引っかかってしまった子に、

「ごめん、僕の回し方が変だった」と謝るのです。

「自分に合わせてくれる人がいる」安心感は、自ずと「相手に合わせたい」という気持ちにつながっていくのですね。

「合わせなくては」ではなく、そこには能動的で心地よい喜びの心があるように思います。

なわとび遊びが、身体の発達だけでなく、

意欲、達成感、そして共感性、社会性をも無理なく育む…感動でした。

   まさに 遊びは、子どもの命そのもの!!

       子どもの発達成長は、遊びを中心に展開する!!

   これは、ふれあい自遊塾の理念です。

  ボードゲームや心の成長プログラムをとおして、

 豊かなかかわりを体験、たくさんのことを身につけましょう。

そういえば、なわとびが苦手な中学生、体育内申点を上げたいとプロにコツを教えてもらってなわとびテストに備えたという話を思い出しました。

これだけを取り上げればちょっと寂しい思いがするけれど、まあ、そういいうこともありますね。

親の良かれという思いが子どもをつぶしかねないこともあるけれど、

どんな子どもの中にも、伸びようとする力が備わっています。

それを邪魔しない子育て、応援したいと思います。


 *2月のおしらせ*

   すべて予約必要ありません。 

*〈ぷらっと〉2月4日(土)11:00~15:00  

ひらつか西海岸デポー店頭 雨天の場合2階で開催

無料

生活クラブエッコロ講座としてボードゲームを楽しんでいます。

 

*〈ふれあい〉ワークショップ2月19日(日) 

10:00~11:30  崇善公民館ホール

   参加費1家族500円 

  期待と不安の春です。新しい環境は緊張しますね。新年度を前に、蕁麻疹、腹痛を訴え、親をびっくりさせるお子さんもいます。サインを出してくれるから親が子どもの緊張不安に気付くということがあります。

そこで2月、3月は新年度を少しでもラクに迎えるお手伝いをしようと下記のプログラムを組み込みます。昨年4月、ある公民館で実施したところ、スタッフ曰く「いままでで一番いいプログラム!」 ぜひご参加ください。お申し込みはHP〈お問い合わせ〉から

     すでにお申し込みされた方は不要です。

*2月19日 「育てよう広げよう、じぶんの木」は、カウンセラーが集団にやるプログラ  ムの一つです。

 自分の好きなこと、好きなアニメ、苦手なこと、などそれが今の自分として「じぶんの木」を描きます。

 参加者同士紹介しあいます。今の自分への気づきを促し、同じ木はないことに気づき、

自分自身、自分とは違う相手への理解と尊重につながるプログラムです。

 今好きでも、変わることがある、それは無駄にはならないということにも気づけるといいなと思っています。

 中学生にも実施しますし、親子一緒なので小学低学年児、就学前のお子さんにも優しく導入します。

予告

*3月19日 「助けっこしよう」は、気に入った動物フィギュアを選び、その動物についていろいろ想像します。その動物は今困っていることがある、それを聞いている人がなんとかして助けてくれようとします。 困ったときは「困っている」といっていいのだ、そうしたら 周りが手を差し伸べてくれるという体験をします。自分は周りから助けてもらえると安心を感じるプログラムです。また困っている人を助けることができる自分に気づく体験で自信を持てるのではと思います。

 子どもたちは「助けてもらってとっても嬉しかった」といいます。

 安心信頼感を感じてもらうプログラムです。

 入学前の子どもに毎年実施していますが、青少年大人向けでもあります。アレンジして職場の研修でも実施されています。 

〈ボードゲームで遊ぼう〉 2月22日(水)  無料

  崇善公民館 第1会議室 15:30~16:30 

放課後、親子、子ども同士 ボードゲームで遊びましょう。

遊び場が少なくなっている今、公民館事業として提供いたします。

 

感染状況により、予定変更することがあります。

その際はブログでお知らせします。

ボードゲームの貸し出し、返却も受け付けます。

  1ゲーム300円(1か月間)

  始めてご利用の方はお問い合わせください。

貸し出しゲームは図書館と同様の感染予防対策をしています。